藤本雅一酒造醸の歴史

大正2年よりこの地で造り続ける伝統の酒


 現在の藤本雅一酒造醸は、大正2年(1913年)3代当主重治郎が創業しました。
当時、藤井寺のあたりは水田や畑が多く、特に綿の栽培がさかんでした。重治郎は「藤源」という河内木綿の製造業を営んでいました。
 いにしえより、このあたりは、金剛山、生駒山など自然も豊富で、近くの山々からの水脈が良質の地下水となってこの地を流れています。重治郎はこの良質の地下水を清酒造りに利用できないかと考え、丹精込めた自作の米と合わせて清酒造りに転向したのです。うまい酒を造りたいをいう重治郎の願いは「冨士正宗」という銘柄に実を結び、現在も「冨士正」として造り続けています。

戦中、戦後を乗り越えた酒造り


 戦時中、物資の不足や設備の維持のため、南河内の酒造業者のうち14社が集まり南河内酒造有限会社を設立し酒造業を続けていました。
 昭和23年になり、個人企業の清酒製造業の免許が復活されることになり、当蔵でも昭和24年11月免許の復活を果たしました。
 当時14件あった酒造業者は現在当蔵1社のみになり、南河内でも2社のみとなりました。

 昭和34年重治郎の死亡に伴い経営は昇治に引き継がれました。

 平成元年昇治の死亡に伴い経営は雅一(ただひと)に引き継がれ現在に至っています。



商品の出来た時期


  清酒 冨士正      創業当時の冨士正宗が現在冨士正
  吟醸原酒 松花鶴    昭和50年
  吟醸 雅一       平成13年
  吟醸 井真成      平成18年
  原酒 玉瑞       平成23年


正直に誠実に


 現在当蔵は少しの清酒を造っている蔵です。たぶんほとんどの方が聞いたこともない、そんな酒蔵です。
 大手流通や卸には出していません。ほとんどの商品は直売りで、お客様の顔を見て売っています。それは昔から伝えられたやり方を貫いているからです。
  私たちの蔵では、製造した年に販売せず、蔵で数年間貯蔵します。本来は最低でも2~3年は貯蔵しています。
 冷房や冷蔵庫など機械的な設備は使いません。土蔵でその日が来るまで静かに置いておきます。
 そんなことして品質は大丈夫なの?と思われるかもしれません。その為に、その年に手に入る最高の原料米を使用します。
  現在品種は主に山田錦を使用していますが、産地はその年によって違う場合があります。産地にこだわるより品質にこだわっているからです。
 手間は惜しみません。現在6人の蔵人が、製造期間は働いています。もちろん、機械も使いますが人手を惜しまず確実な作業を心掛けています。
 生産性を考えれば非効率な事ばかりですが、喜んでお買い上げ下さるお客様が居てくださることが、一番だと考えています。私たちはいつも正直にそして誠実に酒造りに取り組んでいます。

                                   藤本雅一酒造醸
                                   代表 藤本雅一

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